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人工皮革でワンシートバッグ

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人工皮革でワンシートバッグ

GWはお仕事をしていてもなんだか楽しいですね。

さてさて。先日、上質な人工皮革を手に入れました! 
まずはCOETの1stプロダクトであるワンシートバッグを作ってみました。

デーン!厚みがあり重厚感がありますが、重くはありません。

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人工皮革というのは、合成皮革の1種で天然の皮革を人工的に再現したものです。

基布を皮膚組織のコラーゲン繊維構造に似た三次元極細不織布に樹脂を絡ませたものを基布としています。そのため織布やニットを基布とするPVCやPUよりもより皮革に似た風合いです。

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私はヴィーガンではありませんが、天然の動物の皮革を使用してものづくりをしたことがありません。
なぜなら、合成皮革が好きだからです!
私の仏教徒的思想によって素材を選別している。というだけではありません。
単純に好きなのです。
本革には本革のすばらしさがありますし、食肉としていただいている動物たちの体を少しも無駄にしたくありません。靴やベルトなど本革の製品も愛用しています。
私はあまり人工と自然の境目を意識していません。

COETでは好き好んで合成皮革を使用しております。
人の技術。面白いです。好奇心や優しさや情熱で技術は生まれて、世の中に必要とされる技術だけが残っていきます。

豚さんや牛さんの皮膚を、より長持ちするよう扱いやすく鞣し、さらにそれを別の素材で再現しようとする!なんとややこしく愛おしい!

そうやって出来ている合成皮革が愛らしくてたまらないです。
そうして今まで愛用していたPVCよりもさらに皮革に近い人工皮革。もちろん愛おしい!

お値段は相当お高いです。ワンシートバッグなら単純計算で3倍のお値段になります。
悩ましいところです。一度作ってみましたので、実物を触りたい方はぜひ見に来てください。

今までのワンシートバッグは綿/アクリルの織布を基布としているPVC(湿式)でした。使ううちに基布の縦糸と横糸がもけてきて荒廃していく様子をたのしんでいただく。というコンセプトでもありました。
この人工皮革は糸が出ないのでどのように荒廃していくのか見ものです。
私が使用しながら経年劣化をテストしてみます。あまり変化が見られなさそうだなあ。

こうご期待です!